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G+アルベルト |DF|LV30|88|88|79|77|82|96|92|99|99|95|87|89|84|33|31|122| 1.ブラジル波状攻撃 2.高速南米式ドリブル -- (名無しさん) 2012-07-14 09 35 49 G+アルベルト |DF|LV20|83|74|72|73|77|92|89|94|95|90|83|85|80|27|27|82| -- (名無しさん) 2012-07-14 09 38 35 Sアルベルト |DF|LV1|71|63|62|63|66|79|76|81|81|78|71|73|68|18|18|10| 1.ブラジル波状攻撃 -- (名無しさん) 2012-07-14 11 27 29 Gセナルド |DF|LV1|64|57|59|61|62|67|67|67|68|67|76|67|58|18|18|40| 1.ブラジル波状攻撃 2.高速南米式ドリブル -- (HY) 2012-07-15 00 26 48 B+ジョルジ |DF|LV1|56|51|51|52|50|60|60|60|61|60|61|58|54|11|11|10| 1.ブラジル波状攻撃 -- (名無しさん) 2012-07-15 14 43 41 Gレオ |FWMF|LV10|75|79|80|78|80|73|73|72|74|73|75|78|73|20|20|80| -- (名無しさん) 2012-07-16 18 44 38 Gアルベルト |LV1|76|67|66|67|70|84|80|86|86|82|75|77|72|19|19|10| 1.ブラジル波状攻撃 2.高速南米式ドリブル -- (名無しさん) 2012-07-16 21 54 12 G+ブランカ |DF|LV1|62|61|61|62|62|58|59|60|57|61|62|57|85|17|17|10| 1.ブラジル波状攻撃 2.高速南米式ドリブル -- (HY) 2012-07-17 14 59 20 Pアルベルト DF|LV30|80|78|80|84|99|94|102|102|98|89|91|85|29|30 1.ブラジル波状攻撃 2.高速南米式ドリブル 3.強烈なタックル -- (名無しさん) 2012-10-22 10 50 20
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アストラルベルト(あすとらるべると) 概要 アストラルベルトとは、光子を剣状にして居合いのように斬る技のこと。 北米版の表記は「Sword Assault(ソード・アサルト)」(刀剣攻撃)である。 登場作品 + 目次 グレイセス TOWレディアントマイソロジー3 レイズ 関連リンク派生技 関連技 ネタ グレイセス 習得者:ソフィ 光子を剣に変え、居合い抜きのように振りぬく。鋼体を持ち、敵の攻撃1回にのけぞらない。 分類 バースト技再生術 特性 暴星・斬撃精神体・暴星・斬撃(f) HIT数 1 CC 3 威力 250 詠唱時間(秒) - 習得条件 称号により習得 鋼体+1称号による強化により最大で以下の付加効果が得られる。・ダメージ+15%・命中率+30%・確率でアイテムを盗む・HP25%以下 CC1回復 バースト技の一種。ソフィが称号で修得する。 消費CC3のバースト技。特性は暴星、斬撃。追加効果で鋼体を付加する。 出の速さと隙の無さで、ソフィの攻撃系バースト技で最も使いやすい。 というよりもこれ以外の近接用バースト技はどれも使いにくいので、アーツ技からの連携にはこれを連発するのが基本。 アスベルの技のアレンジで名前もアスベルをもじっている。(アストラルベルト) 攻撃方法からしておそらくアレンジ元は抜刀だろう。 また、この技のものと思われる没ボイスにアスベルの声真似のボイスがある。 『f』ではWii版の没ボイスが採用されたが、キャンセル可能時間が長くなり、弱体化した(Wii版のような連発ができない)。 精神体の特性が追加されたので弱点を突ける敵が増えたことは良いが。 台詞 「アストラルベルト!」 「遠慮はしない!」(fで追加) ▲ TOWレディアントマイソロジー3 習得者:ソフィ 分類 秘技 属性 - HIT数 1 消費TP 11 威力 292 詠唱時間 - 習得条件 初期習得 ▲ レイズ 習得者 ソフィ 光子を刃に変化させて居合の如く踏み込みつつ一気に斬りつける6連携目以降で発動すると『アスタロトベルク』に変化。バーストリミッツ中は連携数省略可 分類 技 属性 光 HIT数 消費CC 7→5 性質 斬 基礎威力 305 詠唱時間 習得条件 バーストリミッツ鏡装「ゴシックなおめかし ソフィ」を入手 秘技 6連携目以降orバーストリミッツ中に発動するとアスタロトベルクに変化 強化1 敵の鋼体を2発分追加で削る 強化2 消費CC-1 強化3 敵の鋼体を2発分追加で削る 強化4 消費CC-1 強化5 術技の動作中鋼体を1付与する 強化6 与えたダメージの12%HP回復 f版仕様なのか、出始めに溜めがある。 ▲ 関連リンク 派生技 アスタロトベルク ▲ 関連技 ▲ ネタ アストラルベルトネタ ▲
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ヘンリー・セントクレア・ホワイトヘッド<ヘンリー・S・ホワイトヘッド><H・S・ホワイトヘッド><Henry St. Clair Whitehead> 題名 原題 お茶の葉 Tea Leaves 『幻想と怪奇』1974年10月号 1974.10 (高田幸子訳) Weird Tales 1924/5・6・7 ジャンビー 1977.02 旅ゆけば物語 1989.02.25 新編 魔法のお店 1989.09.26 都 2010 樹の人 The Tree-Man ジャンビー 1977.02 (赤井敏夫訳) Weird Tales 1931/2・3 黒い獣 The Black Beast ジャンビー 1977.02 (高木国寿訳) Adventure 1931/6/15 黒い恐怖 Black Terror ジャンビー 1977.02 Weird Tales 1931/10 アメリカ怪談集 1989.05.02 カシアス Cassius ジャンビー 1977.02 STRANGE TALES 1931/11 月時計 The Moon-Dial ジャンビー 1977.02 (森田暁訳) STRANGE TALES 1932/1 わな The Trap 怪奇幻想の文学(4)恐怖の探求 1970.04 STRANGE TALES 1932/3 ジャンビー 1977.02 怪奇幻想の文学(4)恐怖の探求 1977.10 怪奇幻想の文学(4)恐怖の探求 1979.07 魔術師 2001. Sea-Tiger Sea-Tiger 未訳 STRANGE TALES 1932/10 The Napier Limousine The Napier Limousine 未訳 STRANGE TALES 1933/1 ※訳者記載のナイものはアラマタ訳
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ジョヴァンナデロベルティ(ジョヴァンナ・デ・ロベルティ) イタリアのフェラーラ侯の系譜に登場する人物。 関連: アルベルトゴセイデステ (アルベルト5世・デステ、夫)
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54話 救いなんて有りはしない、どこにも。 アルベルトは島役場の建物に裏側から近付いていた。 確証は無いが、中から人の気配がする。 (裏口があるな……よし、入るか) 裏口の扉のノブに手を掛け、開く。 役場内部は静まり返っていた。しかしよく調べない事には、人の有無は分からない。 武器であるマグロ切り包丁を握り締め、アルベルトは奥へと進む。 弟子五郎、エルフィ、宮田司郎の三人は食事も終え、いよいよ、 島役場を出立しようとしていた。 荷物を整理し武装を整え、三人は一階への階段を降り始める。 そして、まず弟子五郎、次にエルフィ、最後に宮田が、一階に下り立った。 「……?」 ふと、宮田は背後に気配のようなものを感じた。そして、振り向く。 「!!」 長い金色の髪を持った男が、自分に向かって刀のような物を振り下ろす瞬間。 その光景を、宮田の両目はしっかりと捉えていた。 振り下ろされた刃が自分の胸元の肉を深く斬り裂き、肋骨、肺、心臓、 生命活動を維持するために必要不可欠な臓器器官を容赦無く破壊する様子も。 真っ赤な液体が金髪の男と床を汚す。 斬られた部分が焼けるように熱い。喉の奥から鉄の味の生温い液体が込み上げるのを感じる。 「きゃああぁぁああ!?」 「宮田さん!!」 床に倒れゆく中、背後から侍の青年と狼獣人の少女の叫び声が聞こえた、ような気がした。 だが既に耳に入る音も遠く、視界も狭まってきている。 宮田は医者である。それ故、自分がもう死ぬという事も容易に理解出来た。 (ここで死ぬのか、俺は…………それも、悪く無い、かもな) 今まで、羽生蛇村の暗部を担う者として生きてきたが、正直な話、 死ぬ事によってそれから解放されるなら、それはそれで良いかもしれないと、 宮田は薄れゆく意識の中で思った。 弟子五郎は突然現れ、宮田を斬り捨てた金髪の男に見覚えがあった。 「あんたは……! 確か、アルベルトさん……」 「そう言うお前は魔王軍四天王のムシャの弟子の……」 エルフィは拳銃を構えたまま何も言わ無かったが、二人の会話から、 互いに多少なりとも面識がある事は理解出来た。 「……よくも宮田さんを! 殺し合いに乗っているなら、容赦しないっスよ!」 弟子五郎は腰に差していた刀を抜き、アルベルトに向かって構える。 対するアルベルトもマグロ切り包丁を構え直した。 そして、互いに相手に斬り掛かり、壮絶な打ち合いが始まった。 双方、斬撃を受け止め、僅かな隙を窺いつつ、必死に相手の急所を狙う。 ガキィッ、ガキィッ、という金属と金属のぶつかり合う音が役場一階のロビーに響く。 「チッ……やるな……」 「はぁ、はぁ……」 一進一退。まだ弟子五郎もアルベルトも頬や肩口に軽い切り傷しか負っていない。 「……っ」 エルフィは何とか拳銃の照準をアルベルトに合わせようとするも、 二人の動きは身体の一部が機械化されている事以外は普通の女子高生の少女に 過ぎないエルフィにはとても捉えられない程速かった。 下手に発砲すれば、弟子五郎を誤射してしまう恐れがある。 「だぁっ!」 「くっ!」 弟子五郎とアルベルトが鍔迫り合いを始め、動きが止まった。 (――今だ!) アルベルトの背中に向けて、エルフィがコルト デルタエリートの引き金を引いた。 だが。 発砲する、ほんの数瞬前、体勢が入れ替わり、 アルベルトの背中があった場所には、弟子五郎の背中が。 発砲音とほぼ同時に、弟子五郎の背中から血が噴き出した。 「ぐ……あ……!?」 何が起きたか分からない弟子五郎。それはアルベルトも、撃った本人であるエルフィも同じだった。 弟子五郎は持っていた刀を床に落とし、うつ伏せに崩れ落ちた。 「……え?」 何故? 自分は確かに金髪の男の背中を狙ったはずなのに。 いや、間違い無く狙っていたのだ。だが、直前に体勢が入れ変わってしまった。 事故。これは不慮の事故。だがエルフィにとっては、同行者を撃ってしまった事には変わり無い。 (何故か知らんがこれはチャンスだ!) アルベルトは弟子五郎が持っていた刀を拾いマグロ切り包丁から持ち替え、 エルフィに向かって斬り掛かった。 自分は防弾チョッキを服の下に着込んでいる。相手は拳銃を所持しているが、 拳銃弾程度なら防いでくれるはず。何より相手は仲間を誤射したショックで呆然自失となっている。 今なら十分仕留められる。 アルベルトはそう考えていた。 ドンッ!! いくら防弾チョッキを着ていても、着ていない部分を撃たれれば何の意味も無いのだが。 額に小さな穴が空き、後頭部辺りから鮮血と何やらピンク色の物体が噴出したアルベルトは、 後ろへ吹き飛び、仰向けに倒れ、動かなくなった。 「……」 エルフィは呆然と、床に転がる二人の男の死体を見詰めていた。 二人共自分が殺してしまった。しかも、片方は、本当は殺してはいけないはずだったと言うのに。 事故とは言え、自分の手に掛けてしまった。 「……あ……あ」 もう何も考えられない。何をしていいのか分からない。 エルフィは、デルタエリートの銃口を、狼族の長い口に咥え込んだ。 その両目からは、涙が溢れていた。 ……ォォン……。 島役場の中から、一発の銃声が響いた。 その後はもう、何も聞こえなくなった。 【宮田司郎@SIREN 死亡】 【弟子五郎@VIPRPG 死亡】 【アルベルト@VIPRPG 死亡】 【エルフィ@自作キャラでバトルロワイアル 死亡】 【残り 3人】 空を仰ぐ―――― 時系列順 THE END OF THE GAME 空を仰ぐ―――― 投下順 THE END OF THE GAME 衝撃のアルベルト アルベルト 死亡 侍、狼少女、医者、幕間 弟子五郎 死亡 侍、狼少女、医者、幕間 エルフィ 死亡 侍、狼少女、医者、幕間 宮田司郎 死亡
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MURDER×MURDER(後編) ◆OGtDqHizUM 感じる!! 感じるぞ 闘気の道標 わざと発しそして消す 同類にのみわかる程度に 香るように 仲間だお前は…… 俺と同じ バ ト ル マ ニ ア 戦 闘 狂  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 。O / ̄⌒⌒ヽ | / ̄ ̄ ̄ヽ | | / \| .| | ´ ` | (6 つ / .| / /⌒⌒ヽ | \  ̄ ノ | / ̄ カオスロワの戦士アナゴ。 千年リングの闇の意思と若本の意志がブレンドしてただ闘争の中で生きることを望むバーサーカーと化したアナゴは待つ。 自分が察知した彼方からやってくる強者がやってくるのをただひたすら待つ。 そしてやってきた――― 狂戦士アナゴの周囲に吹き荒れる一陣の風。 吹き荒れる風に臆することなく、吹き飛ばされることなくアナゴは立つ。 その顔に笑みを浮かべてただ吹き荒れる竜巻を眺めている。 荒れ狂う風が病んだと同時にアナゴが待ち望んだ漢が姿を表す。 それはまさに衝撃的な男…衝撃のアルベルトだった! ◇ アルベルトは目の前の男アナゴを睨みつける。 一見スーツ姿のどこにでもいるようなサラリーマンだ。 だがそれは溢れんばかりの戦意とボロボロのスーツから見える屈強な肉体がなければの話。 付け加えれば特長的なタラコ唇。 それだけでアルベルトはわかった、この男――――強い!!! 一方のアナゴも目の前の男衝撃のアルベルトを睨みつける。 一見そこらへんにいる会社員のようなクラシックスーツを纏ったその姿。 だが右目に付いている変わった眼帯……そしてそこらへんにいるような男たちとは何ランクか上の雰囲気… そしてアナゴは見逃さなかった。スーツの下に隠れている屈強な肉体を。 付け加えれば特長的なハート型の髪型。 それだけでアナゴはわかった、この男――――強い!!! アナゴとアルベルトは互いに睨みあう。 張り詰めた空気がこの場を支配し、常人は2人の間に割って入ることはできない。 否。許されないのだ。 そんな空気の中衝撃のアルベルトが口を開く。 「そこの男、貴様は何者だ?いや、貴様の正体などどうでもいい… 貴様はこの殺し合いとやらに乗っているのかね?」 静かで威圧感の篭った声をアナゴに叩き付ける。 これは確認でしかない。前の殺し合いの時にマスターアジアに対してしたように。 それに対し、アナゴはニヤリと口元に笑みを浮かべた。 「クカカッ…ボケてんじゃねぇのかオッサン」 アナゴは挑発した。何故ならさっきのアルベルトの質問はただの確認だと見破ったからだ。 それにこうして互いに殺気むき出しで対面している以上… 殺し合いに乗っているのか、乗っていないのか? お前は『やる気』なのかそうじゃないのか? 何を今更? 俺たちに語る言葉など知らぬ!言わぬ! 目の前の相手は話し相手か?違う! 「語るに及ばず!!!」 アナゴは獰猛な肉食獣のような顔でそうとだけ言った。 その言葉にアルベルトはさらに笑みを浮かべる。 「そうか、これは失礼した」 そう言ってアルベルトは両手を赤く発光させる。 それを見てアナゴは全身から溢れんばかりの闘気を発する。 これから2人の間に何が起こるのかは説明するまでもない。 ―――もう言葉なんてものはこの2人には要らないのだから。 ◇ 最初に動いたのはアナゴだった。 大量のバヨネットを投影する。 投影したバヨネットは『天使の塵』や『神父』などの数々の異名を持つ対化物狩り専門の若本、アレクサンド・アンデルセンの愛武器だ。 「シィィィィィィィィィィィ!!!」 そして両手に持つ大量のバヨネットをアルベルトを狙い放つ。 寸分狂わず、アルベルト向かって矢の様に飛んでくる銃剣の嵐。 アルベルトは驚愕の表情を浮かべたが、すぐにそれは笑みへと変わった。 飛んでくるバヨネットに対し避ける動作をせず、両拳を発光させ前へと突き出す。 (どこから取り出したのかは知らんが――――) 「ぬぅぅぅん!!」 衝撃のアルベルト――彼を象徴する両の掌から放たれる赤い衝撃波は迫りくるバヨネットを全て吹き飛ばした。 そして衝撃波はバヨネットを吹き飛ばすのみならず、そのエネルギーの奔流は目の前の対峙する人物へと一直線に向かっていった。 今度はアナゴの顔に驚愕の色が浮かんでいた。 「何ィィ!?」 辛うじてアナゴは身を回転させて迫り来る衝撃波を回避する。 そして宙に浮かぶ自分の態勢を立て直し、反撃に移ろうとするが――― 「逃がさんよ」 アルベルトはアナゴに対し掌を向ける。 そして掌から衝撃波が次々とアナゴに向かって放たれる。 「ちぃっ!」 驚愕しつつも常人の域ではない動きで衝撃波を回避していくアナゴ。 だが反撃の暇は嵐のような衝撃彼が許さずそれにより地面に着弾しほんの小さなクレーターが増えるだけ。 この戦いでアナゴは追われるものとなっていた。 ボーイ 「そっちからふっかけておいて逃げ腰というのは感心せんな。若造」 「ちくしょう……ちくしょおぉぉぉぉぉぉぉぉう!!」 ―――やられた。 アナゴはそう思った。 最初にバヨネットを放ちそれを相手が回避したところで追撃するというのがアナゴの戦略だった。 彼は追うものとなっていたはずだったのだ。 だが実際は予想外の反撃により逆に追われるものとなっている始末。 アルベルトの挑発もあり、彼は自分の顔に悔しさを浮かべると同時に…… ―――いや、それくらいやってもらわないと困る。 目の前の男の強さに内心歓喜していた。 俺を驚かせてほしい悔しがらせてほしいそして喜ばせてほしい。 あの狸女のように あの化物のように だがそうしているうちに衝撃波により地面が破壊される音はアナゴへと近づいていく。 そして止めを刺すようにアルベルトは先程より大きい衝撃波を放つ。 しかし衝撃波が当たる瞬間、アナゴの姿は消えていた。 だが、うろたえないッ!衝撃のアルベルトはうろたえないッ! 何故なら先ほどの戦闘は彼にとってデジャヴだった。 まるで前の殺し合いの時のマスターアジア戦とそっくりだ。 それを目で捉えることはできなかったが当たる瞬間に地面を蹴って空高く飛んでいるのだろう。 そう思って彼は上を見る。 彼の視界には月光に照らされたアナゴの姿が―――――なかった。 そしてアルベルトは自分の背後から殺気を感じ振り向く。 そこには―――― / ̄⌒⌒ヽ | / ̄ ̄ ̄ヽ | | / \| .| | ´ ` | (6 つ / .| / /⌒⌒ヽ | \  ̄ ノ 命が惜しくないようだな…… _|_ / ̄ ̄ __/;;;;;;;\ \ヽ_ /;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;\_/;;;;;;\;\ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;|;;;;;| |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;\;;;;/;;;;;| |o Q ρ| "o __ノト;;;;ノヽノO| .| ,、|、p_/O 。 Yc"/|o | /;;|O。u |;;;\_。0====ノp゜| /;;;;;;|P゜ |;;;;;;;;;;;} a ゜ 。O 了 | /;;;;;;;;;;/⌒\__/⌒、o /;;;;| |= | /;;;;;;;;;;;/ゝ t) \;;ヽ ヽ\0|;;;;;;;| イp゜| /;;;;;;;;;;;;;;| rユ ノ |;;;;;;ヽ |>\;;;ノc | |/;;;;;;;;;;;;;;;;;;|rj ロ ,、|;;;;;/ | O ノ,, |0 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|s tz ρ Y O|。p | 0|。(|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|。'Π g | a 。c| o|==;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/っ□| ̄\ノ/| a ρ |",、| し|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;( `つヽ T ゝ T/O。/ |c/ | ! !;;;;;;;;;;;;;/ .\_つ\ー /==o | |=| | ノ 「何だとっ!!?」 いつもまにやら己の背後へ瞬間移動していたアナゴの姿があった。 多少姿形が変わっているのだが、そこに突っ込んだり気にする余裕はアルベルトにはなかった。 それに……知らないうちにきっと元の姿に戻っているので書き手である私は当然のこと、この話を読んでいる読み手の人たちもどうか気にしないでもらいたい。 シャ 「殺ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」 アナゴは驚いているアルベルトに拳を叩き込む。 辛うじて反応できたアルベルトは腕で迫りくる拳をガードする。 「………!!」 その瞬間拳を受け止めた彼の腕にとてもつない振動が走る。 (この男…パワーはわしより上かっ…!) ならば手数で攻めるまで。 と、アルベルトは受け止めていた拳を払い今度は彼が攻勢に移る。 かつてマスターアジアが行ったような拳の弾幕を打ち出した。 無論、これに対応できないアナゴではない。 一般人には手がいくつも増えたように見える拳のラッシュに彼も対抗する。 「アナゴラッシュゥ!!」 互いの拳のラッシュがぶつかりあう。 互いの拳が交差するたびに辺りに撃音が響き渡る。 拳と拳の応酬の中、再び動き出したのはアナゴ。 「ジェノサイドカッター!!」 アナゴはその必殺技の名前を叫びながらアルベルトの懐へ潜り込む。 その必殺技によって放たれる脚は円を描きながら襲い掛かる。 いきなり懐に潜られた為、アルベルトの反応は遅れたものの咄嗟に後方へ身体を反らす。 だが完全にジェノサイドカッターを回避することはできずアルベルトのクラシックスーツの前面が破れ、屈強な肉体を露にする。 さらに不運は重なる。アナゴのジェノサイドカッターを多少無理のある態勢で避けたため態勢を崩してしまった。 もちろんそれを見逃すほどアナゴは未熟者でもお人よしでもない。 態勢を崩したアルベルトに対しアナゴはさらに追い討ちをかける。 「今死ね! すぐ死ね!! 骨まで砕けろ!!!」 「ぐぐっ…!」 アナゴの拳から放たれる三連殺。 一撃目と二撃目は防御に成功する。 だが最後に勢いよく放たれた三撃目は辛うじて防御するものの、彼は衝撃により…衝撃なだけに後方へ吹っ飛ぶ。 そしてアナゴは吹っ飛ぶアルベルトに駄目押しの一撃を加えるべく笑みを浮かべて飛び掛る。 「クカカカカカカッ!!」 「若造め!この十傑集をなあぁぁめえぇぇるうぅぅなあぁぁ!!」 無論やられっぱなしの衝撃のアルベルトさんではないわけで―― 吹っ飛びながらも迫りくるアナゴに向かって右手を突き出し衝撃波を放つ。 「!!」 突然飛んできた衝撃波。 アナゴは止めを刺すのに夢中だったため回避は間に合わない。 ならば、とアナゴは両腕を前に突き出し防御する体制へと変更。 迫る衝撃波に備えた。 一方のアルベルトは空中で身体を立て直し着地する。 ―――ドカン。 同時に爆音が響いた。 先ほど放った衝撃波がアナゴに直撃した音だ。 そして衝撃波を放った方向に視線を向けると、巻き上がる煙の中からアナゴが姿を現した。 全力ではないにしろ流石に無傷というわけにはいかず、服の上部が見事に吹っ飛び屈強な上半身を露にしている。 その上半身に刻まれるあらゆる古傷とこの殺し合いでつけられた傷がアナゴが歴戦の猛者であることを示していた。 だが首にかかっているリングだけは傷一つなく、太陽の光が反射しギラリと不気味な光を放っていた… そして二度目になる睨み合いが始まった。 睨み合いの末、口を開いたのはまたしても衝撃のアルベルト。 「貴様はこの殺し合いの中で死力を尽くした闘争を望んでいる…そうだろう?そして、わしもだ」 「…それがどうした」 「何、戦いに殉じようとする者同士。倒す相手の名前を知っておいたほうがいいとおもっただけだ」 「………」 アルベルトの目の前に立つ男アナゴ。 彼の強さは自分が死力を尽くせる足りうるものだった。 戴宗と納得のいく決着をつけれなかったことも、マスターアジアと再戦する前に死んでしまった悔しさも全て吹き飛ばすほどの。 だから名前を聞いておきたい。自分と究極の戦いを繰り広げている目の前の男の名を。 「ふん、やはりワシから名乗るのが礼儀というものだろうな。 ワシはBF団十傑集の1人、衝撃のアルベルト!」 「俺の名前はアナゴ……ただのサラリーマンだ」 両者は名前を名乗りあった後、再び相手を睨みつけながら次にどう動くか考える。 パワー等に若干の差はあるものの、総合的な戦闘能力はほぼ互角。 と、なれば重要になってくるのは自分はどうするか相手はどうしてくるのか? 「たりゃああ!」 数秒の沈黙の後、先に動き出したのは衝撃のアルベルト。 両腕を突き出し衝撃波発射のポーズ。 気合と共に赤黒い衝撃波を男に向かって放つ。 初見では面食らったアルベルトの衝撃波ではあったが、今度はアナゴの顔に驚愕の色は浮かばない。 「サイコクラッシャー!!」 アナゴはアルベルトが衝撃波の予備動作をしている間に自分も攻撃に移っていたのだ。 彼もまたアルベルトのように両腕を前に突き出す動作を見せ赤く発光させる。 唯一違うのは発光するのが身体全体であること。 そして発射されたのは赤いエネルギーで身を包んだ彼自身ということだ。 サイコパワーで身を包み、自分ごと相手に向かって突撃する必殺技。それがサイコクラッシャーである。 地表にて2つの赤いエネルギーの奔流がぶつかり合う。 その瞬間互いの赤い輝きが火花を散らし、またもや周辺は震動する。 互いのエネルギーは色褪せることなく第三者から見ればまさに互角。 「ぶるあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 衝撃波とサイコクラッシャーでぶつかっている最中のアナゴは咆哮する。 あたりにダイナミック溢れる大音量が木霊し同時にアナゴのサイコクラッシャーは大きく輝きを増す。 サイコクラッシャーの赤いエネルギーの規模はさらに肥大する。 その威力たるやそれの上位互換のメガ・サイコクラッシャーに匹敵する。 そしてアナゴのサイコクラッシャーはアルベルトの衝撃波を相殺するどころか、寧ろ衝撃波をブチ破った。 「死ぃぃぃぃねぇぇぇぇぇぇえい!!」 「ちぃぃっ!やはりパワーは貴様のほうが上か!」 衝撃波を破り向かってくるサイコクラッシャーに対し、横に飛んで回避するアルベルト。 一方のアナゴは標的が回避したのを見てサイコパワーを消し地面に着地する。 アルベルトは考える。 パワーは明らかに対峙しているアナゴの方が上。 格闘戦に持ち込んでも衝撃波を放っても、向こうが有利なのは見えている。 最初のような状況に陥れば勝ち目はあるのだが、アナゴは相手を知らぬほど未熟者ではないだろう。 故に同じような手に二度もひっかかるような者だとは到底思えない。 ――ならば、 次にとったアルベルトの行動。 それはアナゴの予想外のことだった。 衝撃のアルベルトは後方へ大きく飛び退きアナゴと距離をとる。 そしてアナゴに対して背を向けたかと思うとそのまま走り出した。 「なっ…!」 つまり逃走―― 闘争中にいきなり逃走…うん、ごめん冗談。 「貴ッ様ッッ!!!」 アナゴは顔を歪ませアルベルトを追いかける。 漢と漢の闘いに突如逃げ出すとはどういうことだ? これはポケットモンスターでいうトレーナー戦と全く同義。 「逃げる」を選択すると戦いの途中で相手に背中は見せられないというメッセージが出るはずだ。 それと同じように彼にとって男同士の闘いで逃走するというは男の禁忌!! アナゴは怒りで顔を真っ赤にし、叫んだ。 「男 に 後 退 の 二 文 字 は ね ぇ !!!」 アルベルトは駆ける、ただ駆ける。 後ろから聞こえてくる男の叫びも意に介さずただ駆ける。 しばらく走るとアルベルトの前に彼の行く手を遮る壁が現れる。 それは港付近に複数立っているマンション。それを前にしてもアルベルトの足は止まることなくむしろ加速する。 そして、壁にぶつかる前に彼は跳躍する。 鍛え上げられたその脚力により、マンションを余裕で飛び越え彼は屋上へと降り立ち、駆けていく。 「どこに行こうというのかね?どこにも逃げられはせんよ」 アルベルトを追いかけるアナゴも民家の前でジャンプする。 彼もアルベルトと同様民家を易々と飛び越え、屋上に着地しアルベルトを追いかける。 そして――― 「灼熱のバーンストライク!!」 アナゴが呪文を詠唱すると同時にアルベルトの頭上から炎に包まれた隕石が数個落下する。 アルベルトは鍛えられた身体能力&反射能力で避けていく。 標的を失った隕石は全て屋上に突き刺さり大穴を開ける。 「かぁぁっ!」 そして避け際にアナゴに向かって衝撃波を一発放つ。 彼は衝撃波をかわし、ニヤリと口元を歪める。 「はは~んなるほどなるほどぉ…逃げながら隙を伺っているというわけかぁぁ~~ だったら逃げさせてやるよぉ!灼熱のバーンストライクゥゥゥ!!」 「おのれぇい…またかぁ!!」 再び呪文を詠唱し、上空から炎の隕石を落下させる。 隕石は惜しくも外れてアルベルトの近くに着弾したがその余波でアルベルトをよろけさせるには充分。 アナゴはそれを待っていた。 「死をくれてやる!!」 アナゴは大斧を投影しアルベルトを狙って振り下ろす。 アルベルトは炎の隕石の余波で態勢を崩しかけていたが、必死のバックステップで回避した。 斧はそのまま空を切り屋上の屋根を砕く。 だが大斧の一撃を回避されたのにも関わらずアナゴは笑みを浮かべていた。 「後方へ飛んだかぁ…計画通りって奴だ!!」 「…!?」 バックステップで回避したアルベルトの足元の屋上が途切れていた。 アナゴは魔法を使いつつアルベルトを屋上の端へと誘導していたのだ。 そして大斧の一撃でアルベルトを屋上の外で追い出した。 (ゲェハハハハハハハハハハハハハハハァ!! お前は数十メートル下までそのまま落ちるのだろうがそれでも死なんだろうなぁ… よってそこで俺が上から追撃をかける… 足場のない空中ではぁ踏ん張ることもぉ避けることもできねぇからなぁ… 上にいる俺のほうが有利ってわけだぁ…そのまま地面に落ちるがいい! 衝撃のアルベルト…殺ったりぃぃぃぃぃ!! ―――と考えているのだろうが…) ボーイ 「未熟者め。貴様の考えなど見え見えだ若造」 衝撃のアルベルトは空中に投げ出されても不敵で笑う。 そして両の掌を発光させる。 「ハッ!悪足掻きの衝撃波か!!」 「フフフフフフフフフフフ…」 アルベルトは両の掌から下に向けて衝撃波を放出する。 するとさながら彼はロケットの如く地面へと落ちずに宙に浮き上がり、屋上で驚愕の表情を浮かべているアナゴを見下ろす。 「何ィィィ!?」 アナゴが驚くのも無理はない。 何故なら彼の手から発射される衝撃波は攻撃のみの手段であるとしか知らなかった。 まさか手から放出してジェットのように噴射して宙に浮くとは…… 「でもそんなの関係ねぇ!!」 そう言ってアナゴは赤いオーラに身を包み屋上からその身を飛び出し、宙に浮く衝撃のアルベルトに突撃する。 空に浮いたからって何だ?ただ自分は地獄に叩き落すだけだ。 だがアルベルトの顔に驚きや戸惑いの色はなく、むしろ不敵な笑みを浮かべている。 そして自らの衝撃波をサイコクラッシャーを使うアナゴのように身体全体に纏う。 衝撃のアルベルトは紅い竜巻となった。 そして赤いエネルギーと化した2人の男が空中でぶつかり合う。 「俺の技をパクったくらいでよぉぉぉぉ……」 アナゴの必殺技サイコクラッシャーは衝撃波を破るほどの威力。 よって衝撃波をたかが自分の真似をして纏って突撃したところでただの付け焼刃にすぎないだろう。 でも今の2人の立ち位置を思い出してほしい。 アナゴは自分を見下ろすアルベルトに向かって突撃した。 つまりアルベルトは上、アナゴは下。 地の利がアルベルトの方にあるのは明らかだ。 よってこれから起こる結果は当然だったといえよう。 「ばっ…バカなぁぁぁぁ!!」 「フン、地獄の釜の底へ落ちるがいい!!」 アナゴの赤いサイコパワーが掻き消え、勢いが消失する。 そしてこれを好機と見てアルベルトは下のアナゴに向かって思い切り蹴りを放つ。 さらに駄目押しと言わんばかりに拳の嵐を浴びせる。 自分の身体にぶつかる風を感じて自分は下に落ちているのだとアナゴは思う。 アルベルトが浴びせてくる蹴りと拳の嵐を受けながら。 蹴りと拳そのものよりも、このまま地面に思い切り激突すれば…… 間違いなくアナゴが砕ける。 今のままでは確実にGO TO HELLなアナゴは吼えた。 「てめぇがぁ…てめぇがぁぁ……」 「何っ…!」 アナゴがアルベルトの拳を受け止める。 そして相手に組み付いた。 「お望みどおり天からお塩!!!」 「うおぉぉぉぉぉぉ!!」 そのまま自分と相手の位置を入れ替えんと空中で身体を動かす。 アルベルトは抵抗するがアナゴのパワーから抜け出せず…これではただの悪足掻き。 そして確実に迫ってくる地面。 その時アナゴに異変が起こった。 ――ズキン。 (がああぁっ…!こんな時にぃ…あの狸女と化物との戦いの傷がぁ……) その時若本に激痛走る―ッ! 衝撃のアルベルトという強敵とであったことにより、彼は先ほどのシグナムやでっていうとの戦いで負った傷を忘れていた。(最も生命力が異常な彼はある程度傷が回復してはいたが) そのつけが今この土壇場で来たのである。 (奴の力が弱まった…?何だか知らぬが…) 「はぁっ!」 「ぶるあああぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!」 突如アナゴのパワーが弱まったのを好機に組み付かれていた腕を振り解く。 次にアナゴを足場にして空中で態勢を立て直し、無事に地面に着地する。 そしてアルベルトの足場にされたアナゴは空中で態勢を立て直すことは無理と判断。 即座にサイコパワーを地面に向けて放ち、自分はサイコパワーの余波と受身を取り激突する際のダメージを最低限抑える。 アルベルトと違って着地することはできず無様に地面に落ちたが、即死だけは避けられただけマシか。 「はぁっ…はぁっ…」 「どうした、随分とキツそうだな」 再び対峙する2人。 だが、傷を負いながらも立っているアルベルトに対し、 アナゴは呼吸が乱れ地面に片方の膝をつけている。 さらに言うと右腕が地面に激突した衝撃で折れている、どう見ても使い物にはならない。 アナゴが不利・・・というかほぼ戦闘不能なのは第3者から見ても明らかだった。 それに実は・・・若本力も尽きかけている。 「フン、腕が折れ曲がっているぞ。これ以上は無理ではないのか?」 「・・・ハ。まだ腕が折れただけだぜ?はやくかかってこいよぉ… ハリー!ハリー!!ハリー!!!」 自分の大怪我も省みずさらなる戦いを要求するアナゴ。 それに対しアルベルトは葉巻を取り出して口に咥え、何も使わず火を点す。 一服するとアルベルトは口を開いた 「終いだな」 「ぬぁん……だとぉぉ…?」 「聞こえなかったか?終わりにすると言ったのだ」 そう言ってアルベルトは彼に背を向ける。 アナゴは自分に対し背を向ける男に対して納得できぬ思いを吐き出す。 「貴様ッ!何故背を向ける!?こっちを向けぃ!!」 「ワシに三度も同じことを言わせるな。貴様との闘争劇はこれで一旦終わりだ」 「ふざけるなぁ!!どちらかが死に至るまで終わらねぇよ!!」 アナゴの言葉をその背に受け、アルベルトはアナゴの方へと振り向く。 「フン、どうしても今続きをやりたいのなら条件というものがある」 「何だそれは…言ってみろ」 口に咥えていた葉巻を吐き捨て、アルベルトは笑みを浮かべる。 「何、簡単なことだ。貴様の首にぶら下がっているその首飾りを外せばよい」 「なっ…!」 出された条件に対しアナゴは目を丸くする。 アナゴ…いや、闇若本の誕生は彼が千年リングを装備したことによるもの。 つまり千年リングを外した場合――― 「やはりできぬか、それでは仕方あるまいな。 ただ動かされるがままの人形などと究極の戦いなど望めぬからな…」 「貴様ぁ…何故ぇ…」 「フン、十傑集としての第6感という奴よ。 そうだ、貴様にこれをやろう」 そう言って衝撃のアルベルトはデイバッグを漁り、片手で持てるぐらいの 球状の物体を手に取るとそれをアナゴに向かって放り投げる。 放り投げられた物体を、アナゴは無事なほうの左腕でキャッチする。 「さらばだ、また会うことになるかもしれんな」 その挨拶を最後に衝撃のアルベルトはその場を立ち去っていった。 この場に残されたのは去りゆく衝撃のアルベルトを殺気織り交ぜた視線で睨みつける男、アナゴのみ。 ―――なめやがってぇ… アナゴは内心怒り狂っていた。 情けをかけられたにしろ、戦いを楽しめないにしろ戦いの最中に背を向けられるなど何という屈辱。 アルベルト…貴様はこの俺だけでなく闘争そのものを舐めたッッ! この俺が元々大ダメージを受けていたから?所詮操られているだけだから? (ふざけるなよあの野郎ぉ!!) それに千年リングのおかげで元の人格であるアナゴを押しのけて『闇若本』という悪の若本が前にでてこれるのだ。 千年リングを外すなんて冗談ではない。 ―――殺してやる。 あの男をますます殺したいと思った。 悠々去ってゆくその後ろからバヨネットで全身を串刺しにしたいと思った、大斧でその身体を真っ二つにしてやろうかと思った、 サイコクラッシャーでぶっ飛ばしてやりたいと思った、あらゆる昌術で焼き尽くしてやりたいと思った、 かめはめ波で跡形もなく吹き飛ばしてやりたいと思った、 テッカクリスタルがあればテッカマンオメガにテックセットして残虐に殺してやりたいと思った、 数体のテッカマンドールに襲わせて殺してやりたいと思った。 だがアナゴはそれをしなかった。 卑怯だからと言うことではない。戦いの最中に背中を向けて勝手に終わらしたほうが悪いのだから。 でも衝撃のアルベルトは後からの攻撃に気付かない男ではないだろうとアナゴはさっきの闘いで嫌というほど思い知らされた。 負傷しているアナゴが後から殺しにいっても返り討ちにされるのがオチだろう。 それにこの殺し合いでもっと戦いを楽しむためには今は休憩する必要がある。 他に強者がいるのかもしれないし、不意討ちのせいで中断してしまった狸女と化物との戦いの続きをやりたい。 その戦いを邪魔してくれた奴はさっき逃がしたが、後で殺してやりたい。 今のアナゴにはやりたいことが多かった。 別に死ぬのならそれはその程度だったということで、悔しいが相手が見逃すと言ったのなら自ら死にに行く必要はない。 アナゴは闘争好きであって死にたがり屋ではなかった。 よって今は休憩することにした。 それに今のアナゴには闘争と同じくらい優先すべきことがあったのだ。 アナゴは先ほどアルベルトからもらった『物』を見る。 それはたった一つのメロンだった。 「おぉぉ……これはこれはぁぁ~」 それを見つめるアナゴの目はとても輝いていた。 まるで玩具を与えられた子供のようだ。 そして片手に持つメロンを上に掲げ… 「キャッチマイハァァァァァァァァト! ベリーメロォン♪ キャッチマイハァァァァァァァァト! ベリーメロォン♪」 歌い始めた。 その口調と表情はアルベルトを睨みつけていた時とはうってかわってかなり上機嫌であった。 余談ではあるが…いい声である。 彼はメロンという単語がやたら出てくる奇妙な歌を気が済むまで歌い、最後を「お か わ り だ !!」で締めくくると片手に持つメロンを地面に置く。 そして先ほどまでメロンを持っていた手を手刀の形にし、振り下ろす。 今の彼は戦えないほど損傷してはいるが、素手でメロンを切ることは彼にとっては他愛もないことだ。 地面に置かれたメロンは彼の手刀により真っ二つになる。 断面からは果汁が溢れ、いかにも芳しい美味しそうな香りが漂う。 アナゴはそれを見てさらに上機嫌になる。戦いのときとはまるで別人だ。 そして半分になったメロンの片割れを持つと、 「いただきま~す♪」 あんぐりと口を開けてメロンに齧り付く。 口の中に溢れる果汁と甘くてジューシーな最高の味。 アナゴはしばらく口の中でメロンを咀嚼する。 そして気の済むまで味わって飲み込むと満面の笑みを浮かべ… \ ■■ / \ ■■■ \∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧/ \ ■■■■ < ━ ╋ ┓ ┃> \ ■■■■ /< ━┓ ╋ ┃ ┃ ┃> \ ■■☆■■ / < ┃ ┏╋━ ┃ ┃ > \ ■■■■■/ < ┃ ┗┛ ┗ ・> 彡| ━ ━ |ミ /∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨\ 彡彡|─◎─◎─|ミミ ─────彡彡| ┌└ ┐ |ミミ─────────────── 彡彡| ─── |ミミミ 彡彡彡\\二/ /ミミミ テーレッテレー♪ 彡彡彡▲\__/▲ミミミ /彡彡▲■■■■■▲ミミ\ / 彡彡 ■■■■■■■ミミ \ ※イメージです 「…………」 アナゴがメロンに齧り付いている様子を衝撃のアルベルトは離れた場所で面妖そうに見ていた。 彼の性格上後から襲ってくるかもしれないとも考えており、そうしてきた場合は遠慮なく止めを刺してやろうと思っていたのである。 だがいつまでも襲ってくる様子はないので後ろを振り返ってみたらあの様子だ。 「どうやら相当気に入ったようだな…」 メロンを渡したことに深い意味は特にない。 ただ「せっかくだから」ということで何となくあげただけである。 「貴様との戦い…なかなか悪くかなかったぞ。 だが今の貴様と戦うよりも…今はマスターアジアを探させてもらうとしよう。 どうやら近くにいるみたいだからな…」 そしてアルベルトは東方不敗を求め、足を進め始めた。 【B-7/1日目-朝】 【アナゴ@カオスロワ】 [状態]:疲労(大)、右腕骨折、全身打撲、上機嫌、スーツの上半身部分が吹き飛んでいる、 [装備]:なし [持物]:千年リング@ニコロワ、基本支給品一式、不明支給品0~2 、半分サイズのメロン(残り半分は食べてる途中) [方針/行動] 基本方針:戦いを楽しむ 1:ブルァァァァァァ!ブルァァァァァァ!ベリーメロン♪ 2:今は休憩して傷を癒す 3:強者との戦いを望む。 4:シグナム、でっていう、衝撃のアルベルトとは再戦したい ※カオスロワ5thエピローグ後の参戦です ※現在千年リングの意志と若本がうまくブレンドされた状態で乗っ取られています ※若本の技と特殊能力を使えます。(カオスロワ準拠) 【衝撃のアルベルト@アニロワ2】 [状態]:疲労(中)、上半身のスーツがボロボロ [装備]:衝撃のアルベルトのアイパッチ@アニロワ2 [持物]:デイパック、基本支給品一式、葉巻のケース@なのはロワ、ベリーなメロン@アニロワ2(残り14個) [方針/行動] 基本方針:闘争に身を殉じる。勝利よりも『戦うこと』を優先。 1:東方不敗を探し勝負を挑む。 2:強者を求め徘徊。誰であろうと手当たりしだいに勝負を挑む。 3:この地の『柊かがみ』に対して……? [備考] ※死亡後より参加。 ※アナゴを強者と認識。 ※アルベルトが感じ取った東方不敗の気配は、スバルが持つマスターボールからのものです。 ※どこへ向かうかは次の書き手にお任せします 支給品解説 【ベリーなメロン@アニロワ2】 衝撃のアルベルトに支給。 ただの美味しいメロン。それ以外の特殊効果はほとんどなし。 一部の人は歌ったり踊りだすかもしれない。ついでに言うと15個ある。 100:MURDER×MURDER(前編) 投下順に読む 101 魅音の不幸とラッキースターワンダーランド(前編) 時系列順に読む 085 大都会交響楽 スバル・ナカジマ 115 Survivor Series アルフォンス・エルリック 115 Survivor Series シグナム 115 Survivor Series アナゴ 110 露骨なロワ人のテーゼ 衝撃のアルベルト 115 Survivor Series
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順不同 AHEAD ecco HEAD ONOFF PING S-YARD ScottyCameron T.P.MILLS TMJ WOSS アキラプロダクツ アシュワース アダバット アダムス アディダス アルバトロス アルベルト アンダーアーマー アーノルドパーマー イオミック イオンスポーツ ウィン ウイルソン ウォズ エコー エスヤード エドウイン エナ エヴィスゴルフ オデッセイ オバスカ オリマー オークリー カタナ カッター&バック カッパ カムイ カンゴール ガールズゴルフ キャスコ キャロウェイ クラップコート クランク クリーブランド クルーズ クローバー グラファイトデザイン グラムフィールド ゲージデザイン ゲーリンライフ コスビー コブラ コンテオブフローレンス コンフィデンス ゴルフダイジェスト ゴルフプライド ゴーセン サクソン サソー シーモア ジパングスタジオ ジャック ニクラウス スウサス スコッティキャメロン スネークアイ スポルディング スラセンジャー スリーラック セントアンドリュース ゼブラ ソフトスパイク ゾディア タイトリスト タッドモア タバタ ダイワ ダンスウィズドラゴン ダンロップ チームヨシムラ ツアーエッジ ティアドロップ テーラーメイド デュカ トゥルーテンパー トップフライト トップランキング トミーアーマー トムモリス ナイキ ニッケント ネバーコンプロマイズ ハンドメイド バリーゴルフ バーディ バートン パワービルト パーフェクトプロ ヒロマツモト ビックアップルゴルフ ビバハート ピナクル ピュアスピン ピン ファウンダース フィドラ フィラ フォーティーン フジクラ フットジョイ フライングドラゴン ブラックウィドウ ブリヂストン ブルークラッシュ プラネットゴルフ プリセプト プレシジョン プロギア プーマ ヘクサス ヘッド ベティナルディ ベルディング ベンホーガン ポルシェデザイン マイノリティコレクション マグレガー マスダゴルフ マミヤオーピー マリクレール マルマン マンシングウェア ミエコウエサコ ミズノ ヤマハ ユナイタス ヨネックス ライト ライル&スコット ラッセルノ ラム ラムキン リョーマ リンクス ルコック ルーツゴルフ レノマ ロイヤルグリップ ロイヤルコレクション ロサーセン ワークスゴルフ 三浦技研 三菱レイヨン 山田パター 島田ゴルフ 日本シャフト 朝日ゴルフ 本間ゴルフ 軽撃区 PAR72 ページ先頭へ
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00174 SR 特技兵 アルベルタ・ベッセル CV 宮木南美 いつも真っ直ぐで真面目な子。何事にも一生懸命で努力を苦にせず、自分を磨き上げることに余念がない。陸上部出身で走ることが何よりも大好き。 誕生日:3月7日 身長:165cm BWH:81/58/79 血液型:A 出身:ドイツ カード画像 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 限界突破カード画像 トップ画像 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 限界突破トップ画像 コミュニケーション画像 ストーリー1「制服を着た弾丸娘」 ストーリー2「机に向かおう!」 ストーリー3「暑さに負けるな!」 ストーリー4「この勉強が終わったら」
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混浴上等 ◆f/BUilcOlo しんしんと、雪の降り積もる光景。 衝撃のアルベルトはD-6エリア南部の街に引き返した。 雪崩に巻き込まれたせいでずぶ濡れになり冷え切った体を温めたかった。 無人の家屋に立ち入り、浴場を目指す。一刻も早く、熱い風呂に入りたい。 しかし、浴場は使えなくなっていた。水道管が凍り付いていた。シャワーも同じだ。 「な、なん、という、ことだ……」 あまりの寒さに舌が上手く回らない。 当てが外れた。だが使えないものは仕方が無い。 ストーブ、エアコン、こたつ、暖をとる方法は他にもある。何でも良いから早く温まりたい。 暖房器具はいずれも使用不能となっていた。どうやら電気が通っていないらしい。発電施設はあるだけで稼動していない。灯油も見つからない。 この街を調べ、ひどく前時代的な街並みだという印象を受けたが、流石に薪を使う程ではないようで、それも見つからない。 防寒具すらなかった。あるのは何故か夏場に着るような衣服、しかも女性や子供用のものばかり。 見つけた衣服に衝撃波で火花を散らせて火を点けてみた。 多少は暖かくなったが、すぐに燃え尽きた。というかどう見ても有害な真っ黒い煙が出てきたせいで家の中に居られなくなってしまった。 忌々しいことに火災対策は万全なようで、家そのものが燃え上がることは無かった。 その後、目に付いた家に手当たり次第に踏み込み調べたが、どこも同じ有様だった。 代わりの服すら見つからない。最後に入った家で毛布に包まり、ぬぅ、と唸るアルベルト。 動き回ったことで疲れが溜まってきた。普段ならばこの程度で疲弊などしない。予想以上に濡れた衣服に体力を奪われている。 先程この街を訪れたときは通信機の類を優先して探していたとはいえ、電話だけでなく他もよく調べておくべきだった。そうであれば無駄に体力を消耗することも……いや、いまさら言っても遅い。 寒さのせいか、誇り高きBF団十傑集が一人たる衝撃のアルベルトらしからぬ思考に侵されてしまった。 「…………ふぁ、」 あくびを噛み殺す。なんだか眠くなってきた。 こんなところで眠るわけにはいかない、今眠れば確実に凍死する。 ぼんやりとする頭を奮い立たせる。暖を取ることが出来ない以上、このまま街に留まっても益は無い。 積雪地帯さえ抜けてしまえば、少なくとも凍死することは無い。ここからなら東か南に真っ直ぐ進めばすぐだ。 即断、迅速に行動に移る。 間の悪いことに、ちょうどアルベルトが外に出た頃から天候が崩れだした。吹雪だ。 吹き付ける風と雪が容赦なく体温を奪っていく。滅茶苦茶寒い上に視界も最悪だ。 だからといっていまさら引き返しても意味は無い。戦う相手が吹雪から睡魔に変わるだけだ。 衝撃のアルベルトは進み続ける。ただひたすら、真っ直ぐ前へ。 ■ D-6エリア、雪原。 そこに、藤原忍の遺したハイパービームサーベルを握り締めるガンダムX――カナード・パルスが、いた。 忍との戦いを征し、爆発による一時的な電波障害と雪煙に乗じてまんまと逃げ果せたアナベル・ガトー。 今すぐ追えば捕捉できるかもしれない。だが、奴が何処へ向かったのか、それが分からない。 機体の修理、弾薬・エネルギーの補給、何処かに身を隠す、或いは…… 動きを絞り込めない。 まごまごしているうちに取り逃がす可能性は高まっていく。 地図を広げる。敵の動きが読めないのならば、それ以外に判断材料を求める。 カナードが手に持つ地図と機体に登録されている地図、両方が現在地付近に一つの点を示している。 補給を行えるポイントを示す点だ。D-6エリアにある山の中にそれがあるというわけだ。 山中を捜索しつつ、補給ポイントを目指す。 ガトーがいれば良し。ガトーでなくとも、補給をしに来た者を狙って潜伏している奴がいるかも知れない。 まだ機体のエネルギーに余裕はあるが、どのように補給を行う場所なのか把握しておくのも良いだろう。 そう考え、現在、カナードは山の中にいるのだが、 「これでは、奴を捜そうにも、……うっ!?」 堆く降り積もった雪に足をとられ、危うく転びかけた。 山の天気は、荒れに荒れていた。吹雪でほんの数十メートル先の視界すら確保できない。 進むたびに雪が深くなっていく。このままではいずれ完全に身動きが取れなくなる。 空を飛んで移動しようにも猛烈な勢いで吹き荒ぶ風に煽られ、とても制御が利かない。 いっそ天候が回復するまでじっとしているべきか、そう思い始めたとき、レーダーが何かを捉えた。 ――ガトーか? 「……いや、違うな。かなり小さい……というか、これは……」 機体の反応ではない。これは、人間の反応だ。 こんな吹雪の中に、生身の人間が? 機体はどうした? 一人に一機、機動兵器を進呈するのではなかったのかあのワカメ頭め。 反応のするほうへ向かう。 先程から動きが見られない。ひょっとすると、まずいことになっているかもしれない。 雪を掻き分け進み、やがて、それらしい人影が見えた。 果して、そこには、いた。 積雪地帯を抜けるために真っ直ぐ歩いていた筈が吹雪で視界を塞がれたせいで盛大に方向を間違え山に逆戻りし、 それに気付いてまた引き返そうとしたが吹雪で二進も三進もいかなくなってしまった、衝撃のアルベルト、その人が。 信じがたいことに身体の半分近くが凍りついた状態でありながら、彼は生きていた。 「ちょ、ちょうど、良い、ところに、来た、な。わわ、悪い、が、手を、貸して、貰えん、かっ」 がちがちと歯を噛み鳴らしながら助けを求めてきた。 なんか割りと元気っぽくも見える。 ひょっとしてこちらを油断させて寝首を掻こうという魂胆なのではなかろうか。 「あ、安心、せい。ここで、き、貴様を、殺せば、困るのは、ワシの、ほうだだ……」 確かに、そうかも知れない。 上から見ているような物言いは気に食わないが、まあ良い。 文字通り、手を貸してやることにした。 カナードの操るガンダムXの手が伸び、アルベルトを掌の上に乗せる。 そしてそのまま移動を始めた。コックピットに乗せてやろうなどという気は更々無い。 仮に相手が強化服の類を身につけていれば、乗せた瞬間くびり殺されるかもしれない。 アルベルトもその辺りは理解しているらしく、何か言いたそうではあったが、文句は言わなかった。 ■ とある世界の、とある時代の、とある戦場での話。 とある男性パイロットが敵軍の女性パイロットと共に雪山で遭難した。 凍死しそうだった男は女に救われたが、両手は凍傷にかかっていた。 その応急処置のため、出力を調整したビームサーベルで雪を溶かして湯を沸かし、手を温めた。 その後、出来上がった即席の露天風呂に二人で入ったりもした。 カナードがその話を知っているわけではないが、やったことはそれと同じだった。 周囲から目に付きづらく吹雪を避けられるところまで移動し、準備した。 ビームサーベルの出力を最弱に設定、雪を溶かし、露天風呂が完成。 そこに服を脱がせたアルベルトを放り込んだ。 そのまましばらく湯船に浸かっていると血行が良くなり、暗紫色に変色していた肌が消え、強張っていた皮膚も次第に元の軟らかさを取り戻した。 処置が早かったおかげで大事には至らなかったが、もし血管にまで障害が及んでいれば患部を切断しなければならないところだった。 漸くありつけた熱い風呂に満足気なアルベルト。 身体の動きを確かめるように腕や脚を伸ばし、曲げ、指を張り、閉じる。 アルベルトの身体に贅肉というものは存在しない。いや、存在し得ない。 至高にして究極、人類の限界の次元を軽く超越したその肉体に贅肉の入り込む余地などありはしない。 身体の表面を、水滴と汗が混じりあい、伝っていく。 その様が、逞しい胸板、見事に割れた腹筋、そして、鍛え抜かれた身体を支える両の脚に挟まれた、アルベルト自身を象徴する存在へのラインを顕にする。 地を駆け抜ける獣を思わせる野性的荒々しさ。知を体現し礼を尊ぶ貴族的優美さ。 一見矛盾するそれらが同居し調和を保つ、ある種、芸術的とすら言える姿態。 普段はきちんと整えられている髪は水気を帯びて崩れ、父の慈愛と漢の意地を秘めた瞳を覆い隠すように前髪が垂れ下がり、さり気無い色気を演出する。 心に浮かぶ、今は過ぎ去りし情景。盟友の仇であり、宿敵とも呼べる男との闘い。 未だ勝負は決していない。少なくとも、アルベルトの中では。 愁いを帯びる残された左の眼。 そっと眼を閉じ、空を仰ぐ。 心の奥底、自分自身の根幹たるその部分に刻み込む。 いずれ、全ての因縁に決着を付けることを。 固く、固く、誓った。 そんな光景を排気熱を利用してアルベルトの服を乾かしながら特に感じ入ることも無く機体のカメラ越しに眺めるカナード。 凍死しかけていた人間が無事助かった、それは本来喜ぶべきことだ。 だというのに、カナードの顔は晴れやかではない。 アルベルトの態度は、あまりにも余裕がありすぎる。 彼の首もとに嵌められたものを見れば、自分と同じ立場――命を握られ、殺しあうことを強要されているのが分かる。 最後の一人になるまで殺し合いを続けなければならない以上、基本的に自分以外は全て敵になる。この男もそれは理解している筈だ。 ましてこの男は銃もナイフも乗り込む機体も何も無い、丸腰の、生身の人間だ。 仮にカナードがヴィンデル・マウザーの言うままに殺し合う気でいたならば、こうして風呂で温まることも無く死んでいただろう。 いったい、この余裕はどこから来るのか。 「お前、俺に殺されるとは考えんのか」 「……風呂まで用意しておいて、今更だな」 アルベルトの背に向けて問いかける。 返ってきたのはどうにも腑に落ちない答え。 助けられたからといって無闇に他人を信用するような奴とは思えない。 疑念は拭い去れない。 そう考え込んでいると、そこへ、 「貴様に、ワシは殺せんよ」 何でもないといった調子で投げかけられた、アルベルトの言葉。 咄嗟に、意味を受け取り損ねた。 ――奴は、今、何と言った? 頭の中で言葉を反芻する。 意味を理解し、体中の血が沸騰するような感覚に襲われた。 衝動的に動きかけ、自制した。 そのとき、ひどくゆったりとした動作で、アルベルトがこちらに顔を向けた。 カメラ越しに目が合った。 鋭い眼光――睨まれただけで心臓を鷲掴みにされるような尋常でない圧迫感を感じた。 背を冷たい汗が流れていった。 アルベルトは、唇の端を吊り上げ、ただ微笑んでいる。 その裏に、立ち塞がるもの全てを喰らい尽くさんばかりの、獰猛な笑みを見た。 この男は例え丸裸の状態でモビルスーツに襲われたとしても生き残って見せるだろう。 そう考えさせるだけの、圧倒的な気迫を持っていた。 「そうだな……十分に、温まらせてもらったところだ。最早、貴様は用済みだな」 「何……?」 「どれ、そろそろ、本格的に殺し合うとしようか」 完全に敵意を剥き出しにした言動。 アルベルトが立ち上がる。 堂々と、正面から向かってくる。 明らかに無手、明らかに生身、明らかに無防備。 にも拘らず、周囲の気温が一気に下がったように感じた。 それ程の殺気が発散されていた。 「……気に入らんな」 カナードの口から、自然とそんな言葉が零れていた。 その呟きを機体のマイクが正確に拾い、外部スピーカーを震わせた。 それを聞いたアルベルトは、面白いものでも見るような顔をしている。 「何がだ?」 「貴様の、その態度だ」 今ここでガンダムXに乗ったカナードと真正面から戦おうとも自分が死ぬことは無いと、むしろ勝てると確信しきっている。 己の強さを信じて疑わない、その態度。 それはある意味で尊敬に値するものだ。 だが―― 見縊られている。侮られている。甘く見られている。舐められている。馬鹿にされている。見下されている。軽んじられている。 このカナード・パルスの力が、衝撃のアルベルトには拮抗し得ないと、決め付けられている。 それは、到底、容認し得るものではない。 「ならば、どうする?」 「決まっている」 なおも悠然とした態度を崩さないアルベルトへ、真っ直ぐ言葉をぶつける。 コックピットを開け放ち、その身を外気に晒した。 そして―― 「俺も、風呂に入るっ!」 勢い良く、服を脱ぎ捨てた。 一糸纏わぬ姿。 カナードの身体もまた、よく鍛えられている。 アルベルトに比べると細身に見えるが、それは必要とする筋肉の違いの表れだ。 モビルスーツを駆り、かつては特務兵として、現在は傭兵として戦っている。 そこに求められるのは腕力よりも柔軟性――スムーズに機体を操るしなやかさだ。 といって必要以上に肉を削げば、それはただ脆いだけ。バランスが重要だ。 それを満たす肉体をカナードは持っている。 スーパーコーディネーターを生み出す過程で誕生したカナードは、失敗作の烙印を押されたとはいえ、その身体能力・反射神経は常人の域に止まらない。 だがこの肉体は決して生まれ付いてのものだけではなく、カナード自身の努力の結晶だ。 自分自身で研鑽を積み、力を身に付けたという事実。それが誇りでもある。 風に煽られ、長く伸びた艶やかな髪が揺れる。 己の存在を確固たるものとすべく戦い続けた日々。 人と隔たりを作り、殻に閉じこもっていた心。 それを破ろうとせず、そっと、優しくすべてを包み込んだ少年。 運命の子、勇敢なる者――プレア・レヴェリー。 人と人は想いの力で繋がっていると彼は言った。 成功体にもなれず、生きる価値を見出せず、戦うことしか出来ないこの自分に、一人ではないと、言ってくれた。 彼の命に報いたい。 彼の遺志を失わせはしない。 その想いが、今のカナードの道を形作る。 カナードが湯船に飛び込む。 盛大に飛沫が上がり、アルベルトが顔をしかめる。 「男と男、裸で語り合うぞっ!! 俺は、殺し合いなど認めん! 殺し合いに乗る連中も! あのシャドウミラーという連中も! 俺が! 徹底的に叩き潰してやるっ! それが俺の意志だっ!! さあ、お前も語れ! お前は何故殺し合う! 理由如何によっては、俺がこの場でお前を叩き潰すっ!!」 これが正しい行いかは分からない。ひょっとしたら間違っているかもしれない。 だが、生身の人間を相手にモビルスーツで闘えるわけが無い。 どんなに強い人間であっても、戦いになる筈が無い。 それは、ただの虐殺だ。 それは絶対にやってはならないことだ。 だから語り合う。裸の心を曝け出して。 視界の隅で、プレアの幻影が、頭を抱えながらも微笑んでくれている気がした。 「…………くっ、」 アルベルトが身を傾けた。 どうした、と声をかけた。 そこへ、衝撃のアルベルトの、大きな大きな笑い声が、響き渡った。 「な、何を笑っているっ」 何か、妙に恥ずかしい気分になってきた。 湯に漬かっているせいもあってか、頬が紅潮してきた。 「いや、すまんな、ははっ、あまりにも、虚を衝かれたと言うか、予想外でな。 はぁ、さっきのは、ただの冗談だ。貴様をここで殺すつもりは無い。ふっ、ははっ」 笑いを堪えながら、アルベルトが言った。 とても冗談とは思えない殺気を放っていた筈が、それも今は消えていた。 だが、カナードは油断しなかった。 「……あくまで、ここだけの話だがな」 すうっ、と笑みが消えさり、アルベルトが跳躍した。 とても人間業ではない高さ。一息でガンダムXの頭頂部まで跳び上がった。 てっきり自分に向かってくるものと思い身構えたカナードが、その人間離れした身体能力に唖然となる。 「風呂の礼だ。今は見逃してやる。 貴様があのシャドウミラーとやらの打倒を志すのであれば、静かなる中条という男に会うが良い! ただし、あの男の側に立つということは即ち、十傑集が一人、この衝撃のアルベルトを敵に回すということだ!!」 アルベルトの放つ言葉の一つ一つが強烈なプレッシャーとなり、身体を、精神を打ち据える。 カナードは、アルベルトへの認識を誤っていたことを悟った。 この男は、丸裸の状態でモビルスーツに襲われたとして、生き残れるのではない、 この男は、丸裸の状態でモビルスーツと真正面から正々堂々と闘おうと、勝てるのだ。 何の装備も無く、その身一つで、数十メートルの巨体を誇る兵器を、正面から叩き潰せるのだ。 それを成し得る圧倒的な実力を持つ者。 それが十傑集。それが衝撃のアルベルト。 それは、決して敵に回してはいけない存在だった。 「良い湯加減であった。貴様もゆっくり温まっていけ。 では――さらばだ、カナード・パルスよ! はぁっ!」 足の裏から衝撃波を噴出し、生乾きの服を脇に抱え何処かへ飛び去って行く衝撃のアルベルト。 カナードは、自分のこれまでの人生で築いてきた常識が木っ端微塵に吹き飛ぶ程の衝撃を受けながら、呆然と、その光景を眺めていた。 いつの間にか吹雪は止んでいた。 カナードの心は、晴れなかった。 【衝撃のアルベルト 搭乗機体:なし パイロット状態:全裸 ほっかほか 現在地:D-6 山中 第1行動方針:服を着る 第2行動方針:他の参加者及び静かなる中条の抹殺 最終行動方針:シャドウミラーの壊滅 備考:サニーとのテレパシーは途絶えています】 【カナード・パルス 搭乗機体:ガンダムXディバイダー(機動新世紀ガンダムX) パイロット状況:全裸 機体状況:EN消費(小)、ハイパービームサーベル所持、ビームソード一本破損 現在位置:D-6 山中 第1行動方針:服を着る 第2行動方針:ガトーを倒す。アポロを叩きのめしダンクーガを奪い返す。アルベルトを追う? 第3行動方針:シャドウミラー打倒の方法を探す 最終行動方針:ヴィンデル及びシャドウミラーを徹底的に叩き潰す】 【一日目 10 00】 BACK NEXT 060 勇者と少年とアンドロイド 投下順 062 使徒と軍人と快男子 055 世界~じぶん~ 時系列順 049 勇気~きぼう BACK 登場キャラ NEXT 050 バッドラックは突然に 衝撃のアルベルト [[]] 039 野性を縛る理性はいらない カナード・パルス [[]]
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アーダルベルトフェルディナントベレンガルヴィクトル(アーダルベルト・フェルディナント・ベレンガル・ヴィクトル) アーダルベルトフォンプロイセン(2)の別名。